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【宝塚】雪組『ロミオとジュリエット』 [宝塚・舞台の話・雪組]

少し前にスカステで放送されたのをやっと見ました。
収録日は2011年3月20日、東京公演の千秋楽、ジュリエットは美海ちゃん。

↓ 公式からお借りしてきました。う、麗しー。
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雪組は最近では水さん版『エリザベート』とバウの『ニジンスキー』しか見ていないので、
ほとんど知らない人も多いです。
以下の感想は、私の好きな月組版と、先月見た星組版との比較が多いですが、
私の個人的な感想ですので、あまり気にしないでくださいね。

しかしジュリエットの役替りでかなり物議を醸してましたけど、いくら負担が大きいとはいえ、
もう1人のジュリエットはフィナーレしか出ないってのはあまりじゃないですかねえ。

ロミオの音月さんは、研13の終わりで、龍さんや柚希さんより1年上ですね。
見た目はまさに純粋な少年ロミオでかわいい~。
けど歌声が大人っぽいですね。さすがに歌がうまい!
見た目は少年っぽいんだけど、声が大人っぽくて、歌お芝居を総合すると、
意外や3組の中で一番大人っぽいロミオに感じました。
今までと違って、ロミオとベンヴォーリオのとの年齢差を感じなかったせいもあると思います。
3組のロミオを勝手に比較すると、
月・龍→やや未熟な21歳、エキセントリックな性格で自ら破滅へ向かう。
月・明日海→純粋な天使の17歳、「死」に力で連れて行かれる。
星→純粋な健康優良児・19歳、「死」のオーラに取り込まれる。
雪→意外と分別ついてる21歳、自分の意思で死を選ぶ。…ちょっと苦しいけどこんな感じかな。
あと、美海ちゃんとの並びが似合いすぎですね~(うっとり)。
毒を飲んだ後「グハァッ!」ってうめいたのにビックリ。そのわりに安らかな死に顔ですが。

ジュリエットの美海ちゃんはこの時研4…ということは愛希ちゃんと同じか。
お芝居・歌はほぼ初めて見ます。うーん、可愛い。まさに超美少女ですね。
愛希ちゃんと学年は同じだけど、娘役スキルの高さと顔の大人っぽさで少し年上に見えますね。
歌は得意じゃないって聞いてたけど、思ったより悪くないですね!
まあうまいかヘタかって言ったらヘタだとは思うけど、声が綺麗で発音も聞きやすい。
声量がもう少しほしいけど、でも充分聞けます。何より声がいいわ~。これぞ娘役の声。
お芝居も素直で純粋な感じがよく出てて、でも芯の強さも感じさせてすごく魅力的。
3組のジュリエットを勝手に比較すると、
月→すごくしっかりした16歳。少年っぽいジュリエット。強さ全開。
星→箱入りお嬢様の25歳。女役のジュリエット。ほんとは強いけどちょっとブリっ子してる。
雪→とても素直な20歳。娘役のジュリエット。か弱そうだけど芯は強い。…って感じかな。
あと、美海ちゃんは仮面舞踏会のミニスカートから出る足が超細くてビックリ。

雪の2番手さんはティボルトじゃなくてマーキューシオ。
うん、確かに早霧さんはどう見てもティボルトじゃなくてマーキューシオがぴったりですね。
すごい髪型なんだけど、似合っててかっこいい~。
しかし星の紅さんマキュもかなりやばい人っぽかったけど、輪をかけてやばい人ですねえ。
なんか狂犬みたいでした…ニジンスキーもかなりエキセントリックだったし、持ち味なんですかね。
星と雪のマキュと比べると、月の美弥さんマキュはかなり真人間だったんですね…。
ま、私はエキセントリックな人が大好きなので、お気に入りです、フフフ。
しかし歌が…『ニジンスキー』の時は思ったほどヘタじゃないと思ったけど、
このマーキューシオは明らかにヘタ…でしたね…『マブの女王』の冒頭もなぜか台詞になってたし…。
フィナーレの銀橋も、出てきた瞬間目が飛び出るくらいかっこいいのに、歌が微妙。
ま、歌以外で魅力的なところがたくさんあるからいいですけどね。
あとちょっと痩せすぎですね。

ベンヴォーリオの未涼さんもほぼ初めて見ました。
歌がうまい!かっこいい!
月・星と比べて、ロミオと学年も体格も同じなので、一番親友らしく見えました。
で、やっぱりベンは最初から分別ついて見えるので、必然的にロミオも分別ついてて大人な感じ。

ティボルトは緒月さん。ロミオ+ベン+マキュよりあからさまに大きいので、すごく強そう。
でもなんか悪ぶってるけど、やっぱり微妙に人のよさが見えますねえ。
「♪俺はティーボールト♪」のソロがなくなっちゃってて、恋敵というより普通に脇役になっちゃってるかな。
しかし星に続いて髪がモジャモジャすぎませんかね…月は横がスッキリしててよかったけどなー。
歌がうまく聞こえる時とヘタに聞こえる時が混在してますね…。少し声がこもってるのかな。

パリスが彩那音さんですか!うひゃー、すごい髪型。でも超きれい。
顔はすごく綺麗だけど…なんかようやくジュリエットが逃げ出しそうなパリスが現れたって感じ。
かっこつけてるっていうより、天然でおかしいですね。

ロミオ両親は飛鳥さんと麻樹さん。
飛鳥さんは本当はマキュのパパじゃないのかって感じの髪型ですが…
歌も芝居も渋くてよかった~。(月の綾月さんはうまいけどちょっと若すぎたな)
麻樹さんもほぼ初めて見ましたが、綺麗で歌うま~。やっぱり良妻賢母っぽくて素敵。

ジュリエット両親は一樹さんと晴華さん。
一樹さんは星に引き続きなので、さすがに安定。おかしさとシリアスさのメリハリがいいですね~。
星版より少し見た目が若くなってる感じがしますね、かっこよくてやっぱりエロエロ色気満載。
晴華さんは超きれいですね!歌も素晴らしい~!
美しさと歌と色気総合で3組のジュリママの中で一番よかったなー。
でも衣装はやっぱり月の憧花さんのが一番スッキリしてて綺麗だったな。

神父様が奏乃はるとさん…誰だ?と思ったら名探偵サギリのマスターですね。
英真さんとくらべるといかにも若いので、ロミオの親みたいな包容力はないけど、
これはこれでまだ若い聖職者って感じでいいですねえ。歌も素晴らしいし。
この時研12か。いかにもイタリアのおじさんって感じ。テルマエロマエに出ても違和感なさそう。

乳母がびっくりの沙央くらまさん。
今まで名前しか知らなかったけど、確かエリザ新公でトートやった人ですよね…?
路線男役が乳母ってどうなんだろう…?と思ったら、意外や意外、すごくよかった!
男役らしい包容力がまず乳母にぴったりだし、顔は普通に綺麗ですね。
コミカルさとシリアスさがちょうどいいし、歌もうまいんですね!
さすがに高音が少しきつかったので、「♪勇気をください~♪」は少し苦しそうだったけど、
「♪HAHAHA~笑うがいい~♪」は迫力あってよかったですねえ~。
教会での神父様との歌もよかった!

大公様は大凪さん、当時研9で、星の水輝さんと同じですね。
威厳があってかっこいいけどやっぱり若いな。
月の研4の輝月さんが抜群におじさんっぽいって一体…。

そしてそして「愛」の大湖さんが超~よかった!
女役だけど、女女してなくてやや中性的、綺麗で軽やかで力強さもあり。
「ナウオン」を見たら、鬘じゃなくて地毛だったんですね。だから自然で軽やかなんだな。
優しさも強さも感じるけど、同時にすごく人外な感じでまったく体重を感じず、生身感ゼロ。

「死」は彩風さん、この時研4、若い!こちらは生身っぽいですねえ。
ロミオと比べてかなーり大柄なので、その点では妖しく包む感じはあるけど、
なんか体の厚みが健康的で顔もかわいくて、生身っぽいなあ。
それをカバーすべく徹底的に無表情な演出なんだろうけど、ロミオを取り込んだ感じはしないですね。
背が高くて綺麗なので、もう少し痩せればかなりよくなりそうだけどなあ。

ラストの霊廟の影デュエットがこれまた素晴らしい。
久城あすさんと此花いの莉さんですか。
久城さんって、藤咲さんの妹ですよね?さすが姉妹で歌うま。

雪組版は、主要キャストの歌は歌手が多いけど、コーラスがやや微妙な感じでしたかね。
千秋楽だから喉が疲れてるとかもあるんだろうけど…。

フィナーレは…まず銀橋の早霧さんのかっこよさにびっくり。歌いだしたら二度びっくり。

音月さんと娘役の群舞で、ようやくもう1人のジュリエットの夢華さんが登場。
美海ちゃんと夢華さんで音月さんをはさんでるんですけど…夢華さんがでかっ!
身長も体の厚みも音月さんより大きいんじゃないでしょうか…?

で、男役の群舞から、スターさんが4人残って、大階段から娘役が二人降りてきた…
ジュリエットか?と思ったら…ギャー!!(←ごめんなさい、でも本当に驚いたので)
大湖さんと沙央さんでした!ひえー、さすがに無理があるような…。
2人とも男役としては小柄だけど、音月さんをはさむには大きすぎですよ、特に沙央さん!
で、この無理やりなダンスでもうエトワールが降りてきちゃった…。
えええー、ロミオとジュリエットなのにデュエットダンスがないなんてー!

エトワールが舞咲りんさん。いつまでも可愛い人ですねえ…と思って見てたら、
歌いだしたらなんかすごい。顔で歌ってるって感じ。

彩那さんと夢華さんが2人で降りてきて、そこで初めて夢華さんの歌聞きましたが、
確かにうまいですね、声も綺麗。研1であれだけ歌えるのは確かにすごい。
ただ顔がなあ…やっぱりヒロイン顔じゃないなあ…。

早霧さんの時だけ突然Wトリオのコーラスが大きくなったような気がしますが、気のせいでしょうか。

フィナーレの階段降りが仮面舞踏会の衣装ってのはいいですね。
で、月と違ってシャンシャンにリボンがついてたのがよかった。
月版はハートのシャンシャンだけ片手に持ってたのが不満だったんですよー。
やっぱり左手でリボンも持ってこそ、フィナーレらしいってもんです。

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【宝塚】雪組『ニジンスキー~奇跡の舞神~』 [宝塚・舞台の話・雪組]

先日、スカイステージで放送されたものを見ました。
2011年5月19日収録、東京特別公演の千秋楽です。

実は最近の雪組さんはほとんど見たことがなく、
出演者の皆さん名前と「おとめ」の写真しか知らない人がほとんどです。
しかしこの作品は前からすごく気になってました。
以前、山岸凉子さんの『牧神の午後』と言う漫画を読んだことがあったのでニジンスキーを知っていて、
あと私はフィギュアスケートが好きなので、数年前『牧神の午後』で滑った選手がいたこともあり。
この作品の上演が発表された時は宝塚でやって大丈夫なのか?と心配したものです(笑)。
で、音月さんの退団発表後なので、次のトップかもしれない早霧さんにも興味津々。
最近スカイステージで放送されている「名探偵サギリ」も面白いし(笑)。

しかし漫画の牧神の午後を読んでから結構な年数が経っているので、ほとんど忘れちゃって。
覚えているのは「同性愛→悪女と結婚→裸みたいな衣装→舞台で問題表現→発狂」。
最初から最後までスミレコードひっかかりまくってますが、本当に大丈夫でしょうか…?

結果、大丈夫でした!とても面白かった!
「シェエラザード」「ダフニスとクロエ」「火の鳥」「ジゼル」…スケート好きには堪らないキーワード続々。

早霧さん素敵ですねー、ファンになりました。
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↑ 公式からお借りしてきました、ポスター画像。う、美しー。
実際にこの衣装で舞台に出てきたときは目が眩みました、美しすぎ!
早霧さんって、今まで見たことなかったんで良くは知らないのですが、
特別なダンサーってわけではなさそうに見えますが、でもよく踊ってますよね。
もう最初っからエキセントリックさがにじみ出てるんですが、
これはいつもこうなのか、役作りでこうなのか…できればいつもであってほしい(妄想)。
超細身の体型、特にシャープすぎる頬が、天才ダンサーの繊細で神経質な感じにピッタリ~。
よく「歌がヘタ!」って言われてるけど、これを見る限りではそこまでヘタじゃないですよね…?
確かにうまくはないけど、思ってたより普通に聞けたけどなあ。
で、例の「牧神の午後」の問題シーン、確かに妙に色っぽい雰囲気を醸してるけど、
ちゃんとスミレコードに引っかからないように綺麗に作ってありましたね(当たり前か)。
漫画のほうでは客席のご夫人が「キャーーー!」って悲鳴を上げるのが妙に印象に残ってたもので。
ま、だから大凪さんが「な、何てことを!」って言っても「え、どこが?」って感じでしたが…。

この公演のヒロインは…愛加あゆちゃんですよね…?ですよね。
いやー、可愛らしい。ロモラって悪女ってイメージが強かったけど、今回はちゃんと健気ないい妻。
ただ、超細身の早霧さんと並ぶとどうしてもいかにも丸く見えちゃうのがなあ…。
気の毒というべきか、もっと痩せるべきというべきか。
前半はただ可愛い普通の人だったけど、後半の緒月さんに詰め寄るシーンはすごい迫力でした。
声も低めだし、意外と別格の女役でもいい味出しそうな方ですね。
でもやっぱりこの顔の可愛さはどうしてもヒロインで見たくなっちゃうなあ。
次のトップ娘役は誰になるんだろう、愛加さんもいいですよねえ。

で、緒月さん…ヒロイン…じゃないんですよね?
いやー、これまた素敵。ヒゲが似合ってて渋いおじ様。
でまた、そう思って見るせいなのか、最初っからゲイのおじ様に見えるのがすごい。
出てきた早々から男役同士でラブシーンって…よく企画通りましたね(笑)。
シャ、シャツのボタン外してるよ!やばいって!早霧さん「ピクッ」とかしてるし!
ああードキドキした(笑)。
でもなあ、セルゲイかわいそう。だってセルゲイはニジンスキーのこと恋人と思ってるんですよね。
セルゲイは心からニジンスキーを愛してるけど、ニジンスキーはそうじゃないんだね。
船を怖がってる間に裏切って結婚されちゃったらね、そりゃ怒るよ。
しかしめげずに更に若い美少年を囲うあたりがまた(笑)。

この3人以外は豪華メンバーなのにみんな微妙にチョイ役ですね。
五峰さんがすばらしいバレエで目立ってたぐらいかな。
磯野さんとか大湖さんとかもっと見たかったな。
大湖さんはライバルダンサー役なのにダンスシーンがない!
あと彩凪さんが女役な意味がよくわからないなあ。綺麗だけど。
涼花リサさんが可愛い!と思ったらロモラのお母さんとは、びっくりしました。
帆風成海さんは名探偵サギリのホタテマンしか知らなかったので、かわいい下級生と思っていたら、
渋いおじさん役でまたまた驚き。声が渋くてしっかりしてますね。

フィナーレもまた素敵。次々畳み掛けるダンスにまたダンス!
やっぱり早霧さんと緒月さんのデュエットダンスもありました(愛加さんともあるけど)。

いやー面白かった。
この内容をちゃんと上品に面白くまとめてあって素晴らしいと思いました。

千秋楽なので最後の挨拶まで放送。
なんか早霧さんすごいですね…ほとばしる挨拶!って感じ(←何じゃそりゃ)。
役に入り込んでるのか、元々なのか、微妙に挨拶もエキセントリックなんだけど、
でも実は面白い性格の人なんだろうな、と思いました。

舞台の放送を見た後、『NOW ON STAGE』も見ましたが、
演出の原田諒先生が若くてびっくり!
2003年入団ですか…私より年下か…?
大空さんのサヨナラ公演で大劇場デビューしたばかりなんですね。

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